GA4とUAの主な違いは?変更点を徹底解説!
「GA4(GoogleAnalytics4プロパティ)とユニバーサルアナリティクス(UA)の違いについて詳しく知りたい」
「UAを使っているが、GA4も興味がある。併用して使うにはどうすれば良いのか」
「UAとGA4でできることとできないことを知りたい。」
本記事では、このようなお悩みを解決します。
UAとGA4の違いや活用方法について詳しく解説します。
UAは2023年7月1日(有償版は2023年10月1日)での計測停止を行い、GA4に移行するとGoogle公式が発表しています。
「Google アナリティクス 4(英:Google Analytics 4 / 以下「GA4」)」のリリースは2020年10月に行われます。
GA4とUAは別物と言えるぐらい多くの機能変更がなされる予定です。
そのため、本記事でプロダクトの特徴を把握することで、今のうちにGA4の操作に慣れておくと良いでしょう。
<名称の違い>
2022年9月時点、Googleアナリティクスにはユニバーサルアナリティクス(UA)・Googleアナリティクス4(GA4)・Googleアナリティクス(GA360)の3種類が存在します。
Googleアナリティクス(GA360)はユニバーサルアナリティクスの有料バージョンです。
UAをつかう操作方法は同じで、利用料金は月額100万円以上とかなり高額です。
そのため、大企業やベンチャー企業の大型オウンドメディアサイトに用いられることが多いでしょう。
ユニバーサルアナリティクス(UA)は、Googleアナリティクスの1つ前の世代プロダクトになります。
利用者が多く、WEBサイトや雑誌、セミナー、書籍などで具体的な情報が豊富です。
Googleサポートはありませんが、直感的に利用しやすく、無料で利用できます。
目次
GA4移行のタイミングは速いほど良い!
変更点も多いので、これまでのUAとは異なる解説ツールと捉えた方がわかりやすいでしょう。
バージョンアップも何度かなされていますが、計測方式の変更は過去一度もありませんでした。そのため、GA4以降のタイミングは速ければ速いほどスムーズに分析が可能になります。
計測停止後に戸惑ってしまうよりも、今のうちに慣れておいた方が良いことは間違いありません。
GA4の特徴とは
Googleアナリティクス4(GA4)は、UAに変わるアナリティクスです。
2022年9月時点では、機能がすべてそろっているわけではないので、アップデート情報をGoogleヘルプでチェックしておくのがおすすめでしょう。
GA4の特徴
Googleアナリティクスは2005年にGoogleが無料のアクセス解析ツールとしてリリースしました。
このときから、UA(ユニバーサルアナリティクス)が使われています。
しかし、アプリや動画の流行によりサイト以外の分析が求められるようになり、2020年10月に「Googleアナリティクス4プロパティ」が最新となりました。
UAとGA4の主な違いとは
UAとGA4の主な違いは以下になります。
- 計測方法の変更
- 指標定義の変更
- レポートの表示変更の方法
- BigQueryの連携が無料版でも可能
- プロパティ名の表示
それぞれ解説していきます。
計測方法の変更
データの計測方法が大きく変わったのが、UA4とGA4の違いです。UAは受け取ったデータをセッション単位で収集していましたが、GA4はすべてイベントとしてデータを収集します。
特に大きな変更点は以下になります。
UA・・ページビューを軸に計測
GA4・・イベントを軸に計測
このことから、UAで使用頻度が高い「ページビュー」もGA4ではイベントの1種として計測されるようになります。
イベントとは、ユーザーの1つ1つのアクションを指しており、PVを含むより大きな範囲での単位のことです。
ユーザーがサイトに対して行った「行動単位」を「イベント」と定義してデータ分析を行うようになりました。
イベントでは、ユーザーの行動(クリックや資料請求ダウンロード、動画再生、ページビューなどのアクション)を分析することで、PV(ページビュー)のみに囚われない分析がより可能になっていくでしょう。
<補足>
セッションは、ユーザーがサイトに訪問してから離脱するまでを定義しています。
ページビューは、閲覧ページの合計数を定義しています。
レポートの表示方法の変更
レポートの表示方法が変わるメリットとして、GA4のデザインがよりシンプルになり、メニューも直感的に利用しやすくなります。
GA4では、「集計」「分析」の用途別に迷うことなく使用できるようになるでしょう。
より便利なデザイン設計に刷新される予定です。
また、チャネルグループの細分化されるようになり、流入元の分析がより細かく行えるようになります。
たとえば、「ソーシャル」は「有料ソーシャル」「オーガニックソーシャル」に細分化され、動画チャネルがGA4では新しく実装される予定です。
そのため、YoutubeやTikTokといった動画の流入分析も便利に行えるようになります。
動画×サイトを掛け合わせた分析は今後のトレンドになっていくことは間違い無いので、早めにGA4に移行することがおすすめでしょう。
指標定義の変更
指標の計測定義が変更になります。
具体的には、「直帰率」「離脱率」、「ランディングページ」といったUAで使用頻度が高かった指標がGA4では廃止される予定です。
また、注目すべきポイントとして「セッション」の定義が変更されることです。
具体的にセッションの違いとして以下が挙げられます。
BigQueryの連携が無料版でも可能
BigQueryとは、Googleが提供するクラウドデータセンターであり、SQLを用いてデータ取得が可能です。
GA4では、無料版の連携が可能になりました。
そのため、アナリティクスで分析する前の生データも分析できるので分析の幅が広がっていくでしょう。
無料でBigQueryを使用できる上限は以下のとおりです。
- データ保存・・毎月上限10GB
- データ取得・・毎月上限1TB
詳しくは、BigQueryの料金体系を参考にしてください。
プロパティ名の表示
小さな違いですが、管理画面における表示が変わっています。
- 「ドメイン名(UA-xxxxxxx)」
- 「ドメイン名-GA4(xxxxxxx)」
プロパティ名は、Googleアナリティクスのバージョン確認に使用します。
GA4の注意点と、その解決策
ここからはGA4の注意点と、その解決策について解説いたします。
UA4のデータを引き継げないので、データ蓄積を早めに行う必要がある
今までUA4に蓄積されたデータをGA4にエクスポートすることはできません。
UAとGA4では、計測指標の変更も行われるため、集計数値や範囲も異なってくるからです。
対処法としては、UAのデータ収集を引き続き行いながら、並行してGA4の導入・初期設定を早めに済ませておきましょう。
今のうちから移行作業を進めておくことで、データ収集に困りにくくなります。
探索機能で集計されるデータ保持期間が短くなった
GA4では探索機能のデータ保持期間が最大14時間しか保持されなくなりました。
これは、プライバシーの観点を根拠に変更がなされています。
対処法としては、デフォルトで「2ヶ月」と設定されている探索機能のデータ保持期間を14ヶ月に変更しておくことです。
イベント設定の名称変更を行うと別イベント扱いになる
GA4のイベント設定でイベントの名称変更を行うと、別イベントとして測定が変わってしまうため、注意しましょう。
たとえば、イベントの名前をuser_clickからuser_pushに変更したとしましょう。
変更後のデータがuser_pushレポートの表示に変更され、従来のuser_clickはコンバージョンとみなされなくなります。
このことから、イベント設定を導入初期に実施しておくことがベストです。
WEB担当者が複数いる場合はトラブルの際のリカバリー方法も共有することで、慌てずに対処することが可能です。
UAからGA4の移行の全体像を頭に入れておく
移行作業を行う中で、必要なタスクは以下のとおりです。
- 計測範囲の整理
- 目標の整理
- GA4プロパティの作成
- データストリームの作成
- データ収集や保持の設定
- 基本タグ(PV)の設定
- イベント、パラメータの設定
- カスタムディメンションの設定
- サーチコンソールの連携
- BigQueryとの連携の設定
とくにUAに慣れ親しんできたWEB担当者は今のうちに変更点や概要を把握しておく必要があります。
前述したようにGA4では、UAとは別のプロダクトといっても差し支えないほど変更点が多いからです。
<補足> GA4ではプライバシー保護がより重視されることに!
消費者の要望と業界規制の変化により、プライバシー・データ保護がより求められるようになりました。
そのため、GA4には以下の3つのデータ制御機能が搭載されています。
- アカウントデータ設定の制御機能
- データを広告の個人情報に使用するかを判断する機能
- データを削除すべきか判断する機能
上記が搭載されたことにより、データ収集でプライバシーの保護に違反するリスクがより少なくなったと言えるでしょう。
参考:Introducing the new Google Analytics
まとめ
本記事では、GA4とUAの違い、変更点についてご紹介しました。
GA4に慣れるまでに時間がかかりますが、ユーザー単位で分析することが容易になったので、アクセス解析に興味がある方はぜひ試してください。
弊社では、WEBを軸にした事業を展開しており、広告運用・LP制作・SEOコンサルといった集客をメインに活動しています。
お困りの方は、ぜひご連絡ください。