SEO対策の進め方は!?初心者必見のSEO対策の基本を解説
✔ SEO対策の具体的な進め方や手順
✔ 2023年ポイントとなるSEOトレンド
「SEO対策をしたいけど初心者だからやり方が分からない」と悩んでいませんか?
サイトを上位に上げるためにはSEO対策は必須。
しかし、なにから始めればいいか分からない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、初心者でも分かるSEO対策の基本を紹介します。
SEO対策の順序まで紹介しているため、SEO対策で悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
目次
まずは順位決定までの仕組みを理解
サイトの順位決定は、どのような仕組みで決められているのでしょうか。
仕組みを理解することはとても重要で、SEO対策の運用の指針となります。まずはじめにこの仕組みを理解することでSEO初心者でも成果の道筋が立てられるようになります。
ここからは、順位決定までの仕組みを紹介します。
・クローリング
・インデックス
・ランキング
クローリング
クローリングとはクローラーといったWEB上のあらゆる情報を入手するプログラムによってページを巡回し、データを複製、保存をすることを指します。
まずはクローラーにサイトのページを巡回してもらえないとページを評価してもらないのでどのようにすればクローラーに巡回してもらえるのか紹介していきます。
クローラーが巡回するのは以下の情報です。
・URL
・テキスト
・画像
・コード
主に上記4つの要素をクローラーが巡回していきます。
クローラーはドメイン単位を認識するため、Web上に同じドメインがあるほどクローリングされやすくなります。
つまりページ数が多いほどクローリングされやすくなります。
クローリングされる機会を最大化するために記事数も運用開始当初はKPIのひとつとして重視しましょう。
また、クローラーが判別しやすいURLの設定やサイト内の情報を認識しやすく記載(Hタグ設定やALTタグ設定など)することも大切です。
インデックス
インデックスとは、クローリングされた情報をデータベースに保存されることを指します。インデックスはとても重要で、インデックスされないと記事がweb上に表示されません。
SEO対策をする前に、インデックスがしっかりとされているか確かめましょう。
インデックスされていない場合は以下4つ設定を確認し、修正しましょう。
・サイトの容量オーバーで500エラーが発生している
・noindexタグでクローリングを拒否している
・複数のページを同じURLにするcanonicalの設定が間違っている
・robots.txtの設定でクローリングを拒否している
またインデックスをすぐにしてもらいたい場合は、Googleサーチコンソールを使用しましょう。
インデックス登録をリクエストすると、クローラーに認識してもらえやすくなります。
ランキング
インデックス後、Googleは登録されたサイトからさまざまな要素を比較してランキング化します。
主に以下の内容が評価される対象です。
・検索意図を満たしているか
・UIは適切か
・ガイドラインを遵守しているか
他にも重要なSEO対策はありますが、後ほど詳しく解説します。
検索上位表示のポイント
検索上位表示をさせるにはいくつかのポイントがあります。
上位表示させることで自社サイトの知名度UPに繋がるでしょう。
ここでは検索上位表示させるための対策を3つ紹介します。
・内部対策
・コンテンツ対策
・外部対策
内部対策
内部対策とは「Googleが認識しやすいサイトを作る」ことです。
内部対策はいくつかありますが、今回は以下の4つの対策をピックアップして紹介します。
titleタグ
titleタグとは、ユーザーが一番目にしやすい記事のタイトルのことです。
タイトルはサイト管理者が自由に設定することができ、「対策キーワード付与されているタイトル」や「クリック率が高いタイトル」が検索上位に表示されやすくなります。
titleタグ設定の主なポイントは以下の4つです。
・35文字以内に納める
・狙っているキーワードはタイトルの前方に記載する
・他の記事のタイトルと被せない
・競合記事がどのようなタイトルで上位をとっているか調査する
タイトルによってクリック率は大きく変わります。
そのため、タイトルにもこだわり、テスト検証していきましょう。
ディスクリプションを設定する
ディスクリプションはタイトルの下に表示にされるページ内容の要約のことです。
何も設定をしていないと、Googleがクローラーで入手した情報を表示するため、意図していない文章が表示される可能性があります。
ディスクリプションを任意の文章で設定するとサイト管理者側で伝えたいことをコントロールできますので、タイトルと同様にテスト検証していくといいでしょう。
ディスクリプションで気を付けるポイントは以下の3つです。
・文字数は120文字以内に納める
・対策キーワードを入れる
・ユーザーに興味を持ってもらえそうな文章にする
ディスクリプションはあまり重視していないサイトも多いですが、設定するとユーザーの興味を惹きやすく、結果としてクリック率が向上しページの評価も上がります。
見出しタグ最適化
見出しタグは記事を見やすくする目次のことです。
見出しタグで重要なのは「大見出し」で、対策することでクローラーに判断されやすくなります。
見出しタグで重要なのは「キーワードをなるべく入れること」です。
キーワードを大見出しに入れると、何の記事か分かりやすくなるため評価があがります。
記事を作成するときは見出しタグにもこだわりましょう。
内部リンク設置
内部リンクは自社サイト内の関連記事をリンクで繋げることを指します。
関連記事を内部リンクとして設置していくことで、クローラーのインデックス促進にも繋げられますので、関連する記事はできる限り設定することをおすすめいたします。
また、内部リンクによりサイト内回遊率(ページビュー数増加)やサイト滞在時間向上にも繋げられます。
下記記事で内部リンクの戦略的な設置方法や注意点を紹介しています。
URL統一
同じページでも複数のURLができてしまう可能性があります。
URLの統一設定をしていなくてもクローリング/~ランキングはされますが、評価が分散されてしまう可能性があるため、URLは必ず統一しましょう。
下記記事でURLの統一方法を紹介しています。
コンテンツ対策
コンテンツ対策とは、良質な記事(コンテンツ)をユーザーに提供し、自然検索やSNSでアクセスを増やす方法です。
ユーザーの欲しい情報がコンテンツ内にあるかどうかが重要になってきます。
コンテンツ対策で必要なポイントは以下の3つです。
・検索意図網羅(読者理解)
・キーワード選定
・E-A-T
キーワードの選定は、より良いコンテンツを作り、上位表示対策には必要不可欠です。
ユーザーが良く調べているキーワードが分かるGoogleのキーワードプランナーやサジェスト機能、関連キーワードを見て、対策していくキーワードを決めましょう。
ユーザーが知りたい良質な情報をサイトで紹介すれば、おのずと検索上位に表示されていきます。
そして、コンテンツ対策ではE-A-Tを向上させていくことがとても重要です。
Googleが高品質なコンテンツを決めるうえで以下の3つの要素が大きな影響を与えると発表している指標です。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
Google検索品質評価ガイドラインによると
もし、コンテンツを作成している人が、そのトピックの「専門家」になれるような種類と量の人生経験を持っているようであれば、私たちはこの「日常の専門知識」を評価し、その人/ウェブページ/ウェブサイトがその分野で「正式な」教育や訓練を受けていないことを理由にペナルティを課さないことにしています。
このようなコンプレックスや悩みをしっかり解決してくれるサイトはSEOの王道であり、長く生き残るサイトになるでしょう。
参考:Google検索品質評価ガイドライン
E-A-Tは『検索品質評価ガイドライン』で「品質評価の最重要項目」と言われています。
E-A-Tを意識すると検索上位に入りやすいでしょう。
外部対策
外部対策というのは、Webサイト外に対して実施する施策を指します。
Googleは内部だけではなく、外部からも評価されるサイトがコンテンツが良いサイトとして認識しています
そのため、外部に対しても何かしらのアプローチが必要となってくるのです。
webの外部にできる対策は以下の2つです。
・被リンク
・SNSで拡散されやすい記事を作成する
被リンクとは、他サイトから自サイトへ向けたリンクのことです。
被リンクを多く集めることで、掲載順位も上がると見込まれています。
現在のSNSでは拡散力が高いため、SNSを使用したマーケティングを行うとサイトに来てもらえる可能性が高くなります。
自社アカウントを作成して、コンテンツをユーザーに届けるのが外部対策として有効でしょう。
しかしあくまでコンテンツを拡散させることが目的のため、外部プラットフォームはサブとして、SEOとコンテンツの質をメインに据えるべきです。
Google公式発表
Googleでもいくつか公式見解を示しています。
有名なのは、「Googleが掲げる10の真実」という見解です。
1. ユーザーに焦点を当てれば、他のことはすべて後から続きます。
2. 一つのことを本当にうまくやるのが一番です。
3.遅いより速い方が良い。
4.Web上の民主主義は機能します。
5.答えが必要なときにデスクにいる必要がありません。
6.悪いことをしなくてもお金を稼ぐことは出来ます。
7.世の中には常により多くの情報があります。
8.情報のニーズは国境を超えます。
9.スーツがなくても真剣になれる。
10.素晴らしいだけでは十分ではありません。
Google が掲げる 10 の事実
すべてにおいてGoogleの考えでできており、これらを踏まえるとGoogleの評価に値するサイトができるでしょう。
一度本文を全部読んでみることをおすすめします。
またコンテンツ対策としてE-A-Tを紹介しましたが、もう一つ重要なYMYLという基準があります。
YMYLとは、「Your Money Your Life」のことでお金と健康に対しての知識の扱いについてです。
これらは専門的な見解が必要です。
例えば、ダイエットサプリについての記事が内容が間違った状態で上位に表示されたとします。
その場合、健康被害を訴える人が出てくる可能性があるため、危険です。
お金も同様の理由で、人として大事なお金と健康に対してはGoogleは厳しい見方を示していることを覚えておきましょう。
SEO対策の進め方
SEOに取り組みたいが、初めてだと何から着手したら良いか分からないはず。SEOの対策をするためには、順序があります。ここからはSEO対策の進め方について紹介します。
・SEO対策の役割を明確にする
・ユーザーがどのような課題や悩みを解決していきたいか明確にする
・評価指標設計
・SEO対策運用体制整備
・N1分析
・キーワード分析
・クラスター設計
・記事作成
N1分析(顧客分析)
N1分析とは顧客を分析することを指すのですが、集団ではなく個人に焦点をあてます。
集団分析ではアンケートやSNS、口コミなどから顧客分析を進めていきます。一方でN1分析では、一人の顧客に対してインタビューや商品体験などを実施して意見をもらうので、より深い課題やニーズをピックアップすることができます。
集団の分析では発見できなかった新しい視点を得ることもあります。
SEO対策は読者にフォーカスしてサイトを構築するのがポイントとなりますので、N1分析から得た情報は大きく役立ちます。
1人の読者にフォーカスして意見を聞くことでより一層、読者に寄り添った記事が作成できるでしょう。
キーワード分析
N1分析と並行して進めていくのが、キーワード分析です。
実際に検索されているキーワードを調査し、キーワード起点で読者の課題やニーズを分析していきます。
具体的には月間検索ボリューム数調査や競合記事調査、関連キーワード調査から検索意図を仮説立てしていきます。
キーワード分析にはツールを活用すると時間を短縮でき、効率的に進められるのでおすすめです。
GoogleのキーワードプランナーやGoogleサーチコンソール、ラッコキーワードなどが手軽で初心者にも使いやすいのでおすすめです。
クラスター設計
クラスター設計とは、ベースとなるキーワード(主にビッグキーワード)をもとに掛け合わせされて検索されるキーワードをピックアップし、検索意図や種別に合わせて分類分けしていくことを指します。
例えば、「SEO対策」というキーワードをベースにした場合、「SEO対策 料金」「SEO対策 記事作成方法」といった掛け合わせでも検索がされています。
「SEO対策 料金」であればその他類似する掛け合わせキーワードとして「SEO対策 価格」や「SEO対策 相場」、「SEO対策 プラン」などが同じ分類としてカテゴライズされます。
「SEO対策 記事作成方法」であれば「SEO コンテンツ作成」や「SEO 上位表示 記事作成」などが同じ分類としてカテゴライズされます。
親キーワード(SEO対策)を起点に子キーワード(「SEO対策 料金」「SEO対策 記事作成方法」)を分類していくことで、同記事で対策していくキーワードや検索意図が可視化されて整理・管理・運用が円滑に進められます。
クラスター設計をすることで内部リンクも戦略的に設置ができ、サイト全体のユーザービリティ向上や検索園児からの評価向上へと繋げられます。
クラスター設計は検索順位を上げるには必須のため、オウンドメディア立ち上げ初期フェーズ及び随時チューニングを実施しましょう。
記事制作
ここまで準備が整ったら記事作成に移りましょう。
クラスター設計をもとに記事テーマを選定し、記事構成設計~ライティングを進めていきます。
下記記事で上位表示させるための記事制作のポイントを紹介しています。
SEO対策で必要なツール設定
SEO対策ツールは星の数ほどありますが、「長年」使われているツールは一握りであり、下記の5つはぜひインストールして使い方をおさえておきたいところです。
- Google Analytics
- Google Search Console
- Googleキーワードプランナー
- ラッコキーワード
- GRC
それぞれ解説していきます。
Google Analytics
Google AnalyticsはGoogleが無料で提供しているツールです。
サイト内でのユーザーの行動が検索上でどのように表示されているかを丸裸にできます。
基本機能は以下のとおりです。
- ユーザーがどこからクリックしたかがわかる
- サイト内でのユーザーの行動がわかる
- リアルタイムの利用状況
- ユーザーの属性がわかる
無料で上記の4つの疑問を丸裸にできるメリットは非常に大きいと言えます。
GoogleAnalyticsの導入方法は、別記事にて紹介していますが、思考停止で導入して良いぐらい便利なツールです。
Google Search Console
Google Search Consoleも同様にGoogleが無料で提供しているツールであり、サイトがGoogle検索上でどのように表示されているかを丸裸にできます。
どちらかといえば、サイト外のユーザーの行動に焦点を当てたツールです。
基本機能は以下のとおりです。
- 訪問者の検索ワード
- クローラーインデックスの促進
- 外部リンクの把握
- サイトマップの送信
- ページエクスペリエンスの確認
- モバイルユーザビリティの改善
- ペナルティチェック
カタカナ用語が多くて混乱するかもしれませんが、それぞれ検索外のユーザ行動を調査するために欠かせない機能ばかりです。
キーワード分析ツール
ラッコキーワードは、2012年からSEO担当者に好まれ続けた旧関連キーワードツール(仮名・β版)の意思を引き継いで運営されています。
調査キーワードを入力すれば、キーワードリサーチの必須情報を収集してくれるツールであり、高品質なコンテンツ制作に必須です。
ラッコキーワードでできることは以下のとおりです。
- サジェストキーワード抽出(Google・Yahoo・Bing・Youtube・Amazon・楽天・ Google画像検索など)
- 共起語取得
- 上位20位までの見出し抽出
- 月間検索数取得
- 周辺語/連想語取得
無料で使用できるSEOツールの中では、検索意図やニーズ把握を効率的に行える非常に便利なツールです。
※注意点:ラッコキーワードは2022年2月に調査数が有料化されました。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、Googleが提供する無料ツールでありキーワード検索回数を調査できます。
Googleキーワードプランナーができることは以下のとおりです。
- 検索ボリュームの把握
- キーワードの競合性がわかる
- 新しいキーワードを見つける
- 検索連動型広告のクリック費用がわかる
とくに、キーワード把握はSEOにおいて無料で使える数少ないツールです。ラッコキーワードと異なるのは、キーワードのみならず大まかなキーワードボリュームも無料で把握できることです。
GRC
GRCは、検索順位チェックツールです。
順位変化をグラフ表示で直感的に操作できるため、複雑な知識や専門性なしにビジュアルですばやい順位変動の把握が可能です。
2004年開始と老舗の検索順位チェックツールであり、個人から大企業まで使われ続けているツールとして、競合の検索順位ツールを「信頼」と「実績」の点において圧倒しています。
Googleのアップデートを冷静に対処してコンテンツの順位を維持するためには、検索順位ツールを導入することは欠かせません。
たとえるなら、災害に備えるために懐中電灯や非常食などを買う理屈と変わりません。
GRCの基本機能は以下のとおりです。
●すべての検索キーワードの順位チェックを、ボタン一発で一括調査。
● 自サイトの検索順位だけでなく、競合サイトの検索順位も追跡します。
●検索結果上位100サイト全ての、日々の順位履歴の記録も可能。
順位の変動をグラフで一覧表示します。
●複数のURL、検索キーワードを簡単に登録。
●検索順位の過去の履歴をすべて記録します。
https://seopro.jp/grc/
上で引用した機能は、GRCのごくごくわずかの機能に過ぎません。
詳しい使い方について、もっと興味があるWEB担当者や経営者の方々は「別記事タイトル名」を見てください。
補足
有料ツールでは「UberSuggest」や「ahref」など有名どころが多数存在します。これらの機能の導入は必須ではないものの、月額10,000円〜程度で類似サイトの競合サイト分析がはかどります。
2023年のSEOトレンド
SEOは年々進化しており、2023年にも新しいSEOトレンドが発表されています。昔ながらのSEO対策にとらわれず、新しいSEO知識も取り入れましょう。
ここからは2023年SEOトレンドについて紹介します。
・E-E-A-T
・HCU
E-E-A-T
E-E-A-Tとは、前の項で紹介したE-A-Tの最新版です。2023年ではE-A-Tの他にExperienze(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の4つの頭文字をとったE-E-A-Tが評価基準として定められています。
他のサイトでは知りえない個人の体験から基づいた内容や専門家の意見、コンテンツを作っている人の権威性や記事が第一情報からとってきているかなどが見られます。
E-E-A-Tが含まれていなければ、サイトが検索上位に上がりづらいので注意しましょう。
HCU
HCUとは、Helpful Content Update の略で、ユーザーに寄り添った内容の記事を上位に上げることを指します。
Googleが掲げる10の真実で紹介したように、ユーザーファーストをGoogleは目指しています。
そのため、検索の上位表示のテクニックに偏った記事は上げづらい状況になっているのです。
一方、これまで紹介したSEO対策も意味があり、SEO対策をしたうえでユーザーに寄り添った記事を作成できれば問題ありません。
これからはHCUも意識して記事を作成しましょう。
さいごに
本記事では基本的なSEO対策について紹介してまいりました。
弊社では日々効果的なSEOを研究しております。
SEO対策がなかなかうまく進まないとお悩みの方は気軽にご相談ください。