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ロングテールSEOでCV数を増加させる!対策方法と意義を解説

2022.05.04
SEO
ロングテールSEO対策

SEO対策において、記事を上位表示させるにはキーワード選びで決まるといっても過言ではありません。

たとえば、SEOをわかりやすく解説するサイトでキーワードを「SEO」を中心としてサイトをリリースしたとしましょう。

この場合、キーワードが「SEO」といったキーワードボリュームが多いビッグキーワードであれば、競合サイトがひしめいているため、リリースしたばかりのサイトでは上位表示がかなり難しくなります。

キーワードボリューム別難易度
難易度高

  • ビッグキーワード
  • ミドルテールキーワード
  • ロングテールキーワード

難易度低

しかし、キーワードボリュームが少ないロングテールキーワードと呼ばれるキーワードを選定すれば、リリースしたばかりのサイトでもGoogle検索の上位表示を十分狙えます。

そこで、本記事ではSEO対策においてリリース初期のサイトには欠かせない知識であるロングテールキーワードの選び方や対策方法、意義について解説します。

ロングテールSEOの概略

ロングテールキーワードとは、3語以上を組み合わせてできたキーワードです。ビッグキーワードは1語、ミドルキーワードは2語であることが多いです。

ロングテールキーワードは、スモールキーワードはニッチキーワードとも呼ばれます。

ロングテールキーワードは3語以上の検索単語を組み合わせるので、月間検索ボリュームがかなり少ないです。

具体的にはキーワードボリューム10〜1000あたりを指すことが多いです。

また、ミドルキーワードの目安は、1000〜10000、ビッグキーワードは10,000以上のボリュームと定義していることが多いです。

ロングテールキーワードは、コンテンツの数が増えるにつれて、より重要性が高まってきました。そのため、2022年以降もコツコツとボリュームの少ないキーワードから狙っていくSEO対策が主流であり、定石になっていくでしょう。特にドメインパワーが弱いサイトの場合にはおススメの戦略です。

ロングテールSEOの大きなメリット

ロングテールキーワードはキーワードボリュームが少ないため、ビッグキーワードと比べてメリットが少ないと考えている読者もいらっしゃるかもしれません。

たしかに、ビッグキーワードの上位表示と比べると、ロングテールキーワードを上位表示させることは、短期間でのPV数を増加させるインパクトは欠けてしまいます。

しかし、ロングテールキーワードを狙うメリットは4つもあります。

  • 検索流入の多くはロングテールクエリ
  • 検索意図にピンポイントな記事作成ができる
  • ビッグ/ミドルキーワードでの上位表示に寄与できる
  • CVR(コンバージョン率)が高い

それぞれ解説していきます。

 検索流入の多くはロングテールクエリ

検索流入の多くがロングテールキーワードと言われています。検索流入の80%は月間キーワードボリュームが500未満のクエリが占めているデータがあります。

参照:「バズ部」「ロングテールSEOで検索アクセスを倍増させるための基礎知識と具体策」

そのため、ロングテールキーワードで上位表示を獲得すれば長期間にわたって安定した集客を可能にします。

それならば、なぜ大企業や中堅企業のオウンドメディアはロングテールキーワードを狙わないのでしょうか。

なぜなら、大企業のオウンドメディアはドメインパワーが強いため、ビッグキーワードから順に上位表示を狙うことが多いからです。

大企業のオウンドメディアや中古ドメインを取り扱っているアフィリエイターはドメインパワーが強いため、さらなる集客のためにビッグキーワードやミドルキーワードを狙うことが多いです。

もちろん、リリースしたばかりの個人事業主や個人などの小規模サイトであってもビッグキーワードを狙えるのであれば、ロングテールキーワードより狙うべきです。

しかし、難易度が高いため、まずはロングテールキーワードを狙ってからビッグキーワードを狙う方法が、ドメインパワーが弱い場合にはおすすめです。

大企業のサイト
  • ビッグキーワードを狙う
  • 大量のライターを抱えている
  • ドメインパワーが強い
中小企業のサイト
  • ロングテールキーワードを狙う
  • 社内、外注ライター
  • ドメインパワーが弱い

 検索意図にピンポイントに対応ができる

ロングテールキーワードは悩みや疑問がより具体的であることが多いです。そのため、ビッグワードやミドルキーワードと比べて、検索意図が広がりにくいため、ピンポイントに応えられる記事を作りやすいです。検索ニーズをより満たしやすい文章が作りやすく、コンテンツの質も担保しやすいです。

「検索意図を満たす」ということは、ユーザーのページ滞在時間が長いことも考えられます。内部リンクを設置していれば、サイト回遊率が上がり、直帰率が低くなり、エンゲージメントを向上させることにも繋がっていくでしょう。

様々なページを読んでくれるユーザーはあなたのサイトのファンになることもあり、ロングテールキーワードによる流入がきっかけで指名検索も狙えるかもしれません。

一方でドメインパワーが弱いサイトでいきなりビッグワードやミドルキーワードで上位表示を狙っていく場合に

例えば、「相続税」というキーワードで上位表示させてお問い合わせ数を増やしたいとします。

しかし、「相続税」というキーワードだけでも検索意図は多様です。

  • 「相続税の仕組みを知りたい」
  • 「相続税の依頼・相談料を知りたい」
  • 「相続税が発生する事例を知りたい」

など、検索意図は様々考えられます。

ビッグキーワードで上位表示させるためにこれら考えられる検索意図に応えられるページ作りを設計しないとなりません。

これを実現するには

ページ作りにおけるポイント

記事本数
記事バリエーション(検索意図に合わせて)
サイト全体で「相続税」に関することを網羅
被リンク数獲得

など資産を蓄積していかないといけないため、難易度がかなり高いです。

ロングテールキーワードから上位表示を狙っていくと

例えば「相続税 両親 トラブル 解決方法」といったキーワードの場合に

「相続税に関する両親とのトラブルの解決方法が分からないから知りたい」という悩みに応えられる記事1本だけ作成することで対策ができます。

月間ボリューム数が「相続税」と比べて少ないことと、検索意図にばっちり応えられる記事が作れることで、早期上位表示も十分狙っていきます。

また、ここだけ見ると「ただロングテールキーワードのほうが検索意図に応えやすいか上位表示させやすい」というだけで、利益にどう貢献できるか分からないですよね。

実際の問い合わせや申し込み、購入といったCVアクションにどう繋がっていくか下記で紹介してまいります。

 ビッグ/ミドルキーワードでの上位表示に寄与できる

ビッグ/ミドルキーワードは検索意図が広いと言われています。よって、ロングテールキーワードで情報の網羅性を補っていくことで、ビッグ/ミドルキーワードでの上位表示も実現できます。

ロングテールキーワードとビッグ/ミドルキーワードの関連性が強ければ、サイト全体の統一感と専門性が上がります。

専門性が上がる理由として、Googleの理念にはジャンルを絞った特化サイトの方が専門性が高いコンテンツとアルゴリズムが認識できるからです。

Googleが重視しているEATという概念の1つに 「専門性(expertisement)」があります。

EATが重要視されているSEOでは、EATそれぞれ高めていくことが欠かせません。

そして、ロングテールキーワードを皮切りにボリューム数あるビッグ/ミドルキーワードでも上位表示されていくとCV数も見込めてくるので、利益にも貢献してくれるでしょう。

 CVRが高い

ロングテールキーワードは、CVR(コンバージョン率)が高いため、ドメインパワーが弱いサイトであっても、お問い合わせや資料請求につながる可能性があります。

CVRが高い理由として、悩みがより具体的で明確なキーワードがビッグキーワードよりロングテールキーワードには多いからです。

たとえば、「メンズ 脱毛 無料体験 申し込み」と検索する方は、すでに購買意欲が高いユーザーが多くCVRも高くなりやすいです。

しかし、「メンズ脱毛」で検索する方は、購買意欲が低い方も大量に含まれています。そのため、検索結果からランディングしたページだけ閲覧してCVを起こす可能性は低いです。

この場合はCVに直結するまでにサイト/ページ内で、内部リンクなどの導線を作っておきましょう。

また、ロングテールキーワードのCVRを上げるには記事投稿後にも多くのアクションが求められます。

具体的には

  • 潜在層から顕在層まで、幅広いユーザーの購買意欲をで引き上げるコンテンツをブラッシュアップしていく
  • 流入数が多い記事に中に後から更新した関連する記事を内部リンク設置

などが挙げられます。

ロングテールSEOの意義

ロングテールSEOはビッグワードキーワードをあきらめた施策ではありません。

むしろ、ビッグワードキーワードの上位表示という大きなハードルを乗り越えるために、ロングテールキーワードの上位表示は必須です。

また、ロングテールSEOは多種多様な検索意図に対応できるという利点があります。

ユーザーの欲求

・知りたい
・買いたい
・共感したい
・悩みを解決したい

上記はGoogleが発表した検索クエリの分類です。上記4つに分類されたニーズを1記事で対応することは難しいです。

そのため、複数の記事の総合力で網羅していきます。ロングテールキーワードの大きな意義はここにあります。

ロングテールキーワードの選定方法

ロングテールキーワードの選定方法として、まずはビッグキーワードから選定する必要があります。

あくまでビッグキーワードから派生したキーワードをピックアップするので、この1語目の軸は変えずにコンテンツの統一感を計りましょう。

 ビッグキーワード選定

ビッグキーワードの選び方は、最終的に上位表示させたいキーワードを選べば問題ありません。

たとえば、メンズ脱毛サイトを運営しているのであれば、1語目を「メンズ脱毛」と選定し、クレジットカードのサイトを運営しているのであれば、1語目を「クレジットカード」と選べば問題ありません。

このあと、さらに2語目、3語目とキーワードを加えることでミドルキーワード・ロングテールキーワードを作ることができます。

 ビッグワードから拡張できるキーワードを抽出

ビックキーワードが決定したら、ミドルキーワード、ロングテールキーワードまで拡張できるキーワードを抽出します。

細かいキーワードの掛け合わせにより、競合サイトもぐっと減ります。競合が少ないキーワードが無数に広がるため、容易に上位表示できる穴場キーワードが見つかることがあります。

しかし、2語目、3語目のキーワードはなんでも組み合わせればよいわけではありません。

実際にユーザーが検索していて、悩みや疑問を解決できるキーワードでなければ、流入自体が全く見込めなくなってしまいます。

では、ピックアップしたロングテールキーワードはどのような優先順位で記事化していくべきでしょうか。

キーワードボリュームが一定程度ある(最低10〜1000未満程度)ことに加えて、ユーザーの悩みが深刻で検索意図が明確なキーワードを優先して抽出して記事化するようにします。

たとえば、 「つけ麺 とは わかりやすく」というキーワードであれば、競合サイトが少なくても、ユーザーがつけ麺をいますぐ食べたいかどうかは考えにくいですよね。

知識として知りたいだけなので、このようなコンテンツは直帰率が高い傾向があります。

同じロングテールキーワードであれば「つけ麺 おすすめ 横浜駅周辺」といった行動を移すことが予測できるようなキーワードから記事化していくとCVも見込めますので、おすすめです。

キーワードを抽出する作業はとても大事ですが、とても骨の折れる作業です。

大量のライターを抱えている場合は、まとめて多くの記事を依頼できるよう、キーワード抽出も効率的に行えるとよいですよね。

実は優良無料を問わず、ロングテールキーワードを抽出するための便利なツールは多数存在します。

・Googleキーワードプランナー
・ラッコキーワードツール
・aramakijake
・UberSuggest
・Ahrefs
・SEMrush

などがあります。

すでに知っているツールもあるかと思いますが、随時機能が追加されています。定期的にチェックしておくとSEOに役立つ情報やツールが見つかるかもしれません。

これらのツールを使うことでロングテールキーワードのみならず、競合サイトが使っているキーワードの発掘やずらしキーワードの発見といった手法も活用できるため、実際に使い分けてみるとよいでしょう。

 キーワードの検索ボリュームを調べる

キーワードの検索ボリュームを調べるには、ラッコツールズやGoogleのキーワードプランナーなどの無料ツールで調べることができます。

また、有料ツールを導入することでキーワードボリュームのみならず、検索ボリュームと合わせて競合性まで表示されるため、より詳しく上位表示させるためのポイントがわかります。

キーワードの検索ボリュームを調べたあとは、ロングテールキーワードごとに優先順位をつけましょう。

というのも、ロングテールキーワードの中でもユーザーの検索意図はバラバラであり、また競合性も異なります。

そのため、

  • ユーザーの検索意図を満たせそうなキーワード
  • 上位表示記事が個人サイトや質問サイトが多い

優先順位は、競合サイトの記事やドメインを目視で確認するか、SEOツールを使用して上位表示できそうなキーワードから執筆することが望ましいです。

注意点として、「WEB制作 費用」「WEB制作 料金」はユーザーの検索意図がほとんど同じであるため、この場合は2記事に分けずに1記事にまとめます。

なぜなら、似通ったコンテンツがサイト内で重複するとカニバリズムと呼ばれるSEOに悪影響を与える可能性があるからです。

 検索意図の仮説を立てる

なぜあなたのサイトを見に来てくれるのか仮説を立てましょう。

仮説だけでは難しいのであれば、有料ツールを使って検索意図を見極める精度が大きく上がります。

検索意図を推測するツールとして、

  • Googleサーチコンソール
  • SEMRush
  • Ahrefs
  • UberSuggest

などのツールがあげられます。

仮説を立てる習慣はWEB集客において非常に重要な習慣です。

検索意図に関しての導線はGoogleのCM、「Google アプリ:こんなカレーが食べたい 篇」を見るとよくわかります。

「近くのシャバシャバなカレー」という検索キーワードまでの流れが動画でわかりやすく説明されています。

ロングテールSEOの注意点

ここまでロングテールキーワード

ロングテールSEOに取り組む前に気を付けるべきことは以下の2つです。

  • 競合性を調査する
  • 確実に検索意図へ回答を返す

それぞれ解説していきます。

 競合性を調査する

ロングテールSEOは上位表示させやすい分、競合性が高いキーワードも多数存在します。

また、ビッグ/ミドルでの上位表示においてロングテールキーワードが足かせとなってしまいコンテンツ制作が思うように進まない可能性もあります。

たとえば、「メンズ 脱毛 おすすめ」とロングテールキーワードを狙ったとしても

  • 上場企業のオウンドメディア
  • 20年以上運営されている老舗サイト
  • メンズ脱毛に特化した専門性の高いサイト

ばかりで、いわゆるレッドオーシャン、上位表示させるにはかなり時間がかかりそうです。

この場合、ロングテールキーワードで強い競合サイトと戦うことを避けたほうが上位表示を狙えそうです。

具体的には以下がおすすめの基準です。

  • 個人が運営しているアフィリエイトサイト(法人は除く)
  • 記事が1年以上更新されていない
  • 法人サイトではあるが、見出しやタイトルなどSEO対策に隙がある
  • 質問系サイトが1ページ目にある
  • 法人サイトではあるが、ジャンルが絞られていないサイト

上記のサイトでは、ジャンルを絞ることでリリース開設したばかりのサイトでも上位表示を狙えるでしょう。

また、魅力あふれるタイトル記事をつけて、競合記事に差をつけたい方は以下をご確認ください。

 確実に検索意図へ回答を返す

ロングテールキーワードのメリットを活かしきれずにCVRが高いキーワードにおいて検索意図を満たしていないコンテンツも存在します。

ニーズが顕在化されているロングテールキーワードは、検索意図を満たした記事を執筆するためにより力をいれてください。

検索意図を満たしているかどうかは、コンテンツを継続して投稿し続ける必要があります。

30記事・50記事と投稿数が増えるにつれ、直帰率やクリック率を参考にして検索意図を満たしているかを判断しやすくなります。

GoogleサーチコンソールやGoogleAnalyticsなどの無料ツールを使えば、ユーザー行動を測定できるので、ぜひ活用してみましょう。

水谷

この記事を書いた人

水谷
ディレクター

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