【10分で分かる】canonicalによるURL正規化と設定方法!
✔ canonicalの設定方法
✔ URLの正規化が必要な理由
この記事では、SEOに影響する要素の一つであるcanonicalについて解説します。
canonicalタグはきちんと設定していないと、検索順位を下げる原因になってしまう重要な要素です。
そこで今回は、canonicalによるURL正規化について解説します。
canonicalの設定方法についても具体的に解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
canonicalとは!?
まず初めに、canonicalとはなにかについて解説します。
また、同じくURL正規化を行える「301リダイレクト」との違いについても見ていきましょう。
canonicalの概要
canonicalとはタグの1種で、重複するページがある場合に、どのURLが正規のものか検索エンジンに伝えてくれます。
Webサイトは複数の要因により、内容が似た「類似ページ」が生成される場合があり、その際に正規のURLを明確にする効果があるタグがcanonicalです。
検索エンジンに対し、正規のURLであると推奨する効果があります。
301リダイレクトとの違い
301リダイレクトは自動的にアクセスしたURLから別のURLへ移動する処理を行える仕組みです。
評価してほしいページに誘導することで、ページが複数あってもSEOの評価を合算できます。
一方、canonicalは検索エンジンに正規のURLであると「推奨」するだけで、強制的に他のページに誘導するような仕組みではありません。
301リダイレクトとcanonicalでは、処理を強制する力があるかないかの違いがあります。
canonicalタグの目的
次に、canonicalタグの目的について見ていきましょう。
本項では、なぜcanonicalタグを設定する必要があるのか解説します。
重複したURLが違うページの評価を1つのURLに統一する
重複するコンテンツをまとめ、検索エンジンからの評価を統一することがcanonicalタグにより可能です。
検索エンジンは一つひとつのURLに評価を行っているので、コンテンツが重複していると、評価が分散してしまいます。
また、類似ページが複数あると、検索エンジンからは「ユーザーファースト」ではないと判断され、評価が低くなる可能性も考えられるでしょう。
検索エンジンに正しい評価をしてもらうには、1つのURLを正規のものとして統一する必要があります。
URLの正規化が重要な理由
ここでは、URLの正規化が重要である理由について解説します。
以下の3つの点から、URLの正規化について見ていきましょう。
- 重複URLが発生する理由
- 同一表示ページで評価が分散されてしまう
- 被リンクに影響が出る
それでは解説していきます。
重複URLが発生する理由
重複URLが発生する理由については、以下のような点が挙げられます。
- パソコンとスマートフォンなど、異なるデバイスで見る場合は違うURLで表示される場合
- ECサイトなどで同じ商品でもカラーバリエーションやオプションのみが異なる場合
ユーザーに配慮したサイトのデザインを設計すると、類似した内容で、URLが異なるページが生成されます。
しかし、検索エンジンからは重複するコンテンツと扱われ、評価が下がる場合があるので、URLの正規化を行う必要があるのです。
重複URLが発生するのは、ユーザーに便利なサイト作りを目指した結果、類似したページが生成されることが多いのが理由に挙げられます。
同一表示ページで評価が分散されてしまう
URLの正規化をしないまま同一表示ページが存在すると、別のページと判断され正しく評価されません。
重複コンテンツとみなされる可能性もあり、SEOの観点からはマイナスに捉えられる可能性もあります。
せっかくユーザーに使いやすい親切なサイトをデザインしたのに、検索順位が上がらないのではもったいないので、URLの正規化はきちんと行いましょう。
被リンクに影響が出る
URLを正規化しないと、被リンクに影響する場合があります。
多くのユーザーにサイトを見てもらうためにページを上位表示させるには、外部のページから被リンクされるのが効果的です。
しかしURLが複数ある状態で、URLの正規化を行っていないと、被リンクの効果が十分に発揮されません。
ページが分散することで、SEOから正しく評価されないためです。
URLの正規化を行い被リンクの評価を合算させることで、検索順位が上がるなど良い影響を与えられます。
canonicalタグでURL正規化するケース
canonicalタグはURLの正規化を行うことができる方法の一つです。
URLの正規の手段は他には「301リダイレクト」というものがあります。
本項ではこの2つの違いと、canonicalでURLの正規化をするのに適したケースを見ていきましょう。
301リダイレクトとcanonicalの使い分け
301リダイレクトとcanonicalでは、明確な違いがあるので使い分ける必要があります。
複数あるページから一つのページに誘導したい場合は、301リダイレクトを使いましょう。
類似するページが複数あることに意味がある場合は、canonicalを使うのが最適です。
正規化したいページだけを残しておきたい場合は301リダイレクトを、類似するページを複数用意したい場合はcanonicalを使いましょう。
ECサイトやデータベース型サイトなどで類似ページが生成される場合
ECサイトなどでは商品のカラーバリエーションやオプションの違いなどで類似ページが作られます。
また、ユーザーに便利な「並び替え」や「絞り込み」の機能をつけるため、類似ページが生成されるケースも。
しかし類似したページが複数あることに意味があっても、検索エンジンからは重複のあるサイトと見られる場合があります。
価値の低いページだと検索エンジンに誤解されないよう、canonicalタグを入れておく必要があるのです。
canonicalタグの記述方法
本項では、実際にcanonicalタグを記述する方法を紹介します。
URLの正規化を行うには、canonicalタグをHTMLの「head」タグの中に入れましょう。
また、NGな記述方法の例についても紹介します。
canonicalタグは適切な場所に記述しなくては機能しないので、間違いがないようチェックしておきましょう。
適切な記述方法とNGな記述方法の記載
canonicalタグは正規化したいページではなく、類似したページの方に正規化したいURLと共に記述します。
canonicalタグの適切な記述方法の例は以下の通りです。
<head><link rel=”canonical” href=”正規化したいURL/”></head>
headタグの中に、link属性で「canonical」と入力し、正規化したいURLを間違いのないよう記述します。
canonicalタグは、必ず「head」タグの中に入力しましょう。
「body」タグの中に入れた場合、URLの正規化は正常に機能しません。
指定するURLは「相対パス」ではなく「絶対パス」で記述しましょう。
絶対パスを使うとURLの正規化が正常に作用しない場合があるので、注意が必要です。
また、指定するページのURLが間違っていないか、きちんとチェックしておきましょう。
タイプミスでURLが正しいものでなければ、当然ですがURLは正規化されません。
URLが正しく正規化されているか確認する方法
canonicalタグを記述し終わったら、URLの正規化がきちんとされているか確認しておきましょう。
Google Search Consoleの「URL検査」を使って、URLが正規化されているか確認を行えます。
正規化されているか確認したいURLを入力し、「カバレッジ」をクリックしましょう。
URLが正規化されていた場合は、入力したURLが表示され、「検査対象のURL」と出ます。
正規化に問題がある場合は入力したURLが表示されず、「なし」と表示されるので、canonicalタグの記述や入力場所に間違いがないか確認しましょう。
さいごに
本記事では、URLの正規化ができるcanonicalについて解説しました。
検索エンジンで上位表示を狙うには、サイトの内容を良くするのはもちろん、評価を下げない対策をするのも重要です。
canonicalタグを使えば類似したページを統一し、同一ページによる評価の分散を防げるので、ぜひSEO対策のために行っておきましょう!