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【楽天市場への新規出店方法】費用と流れ、見るべき2ポイントを紹介!

2022.02.20
EC運用
■この記事でわかること
✅楽天市場の出店プラン
✅楽天市場の店舗維持にかかる費用
✅楽天市場への新規出店までの流れ
✅審査に落ちてしまった時の対処法

オンライン上で買い物することができる「ECサイト」の需要がどんどん高まっており、経済産業省の「電子商取引に関する市場調査」によると2020年の市場規模は19.3兆円にもなります。

しかし、実店舗の売り上げだけでは厳しいので始めようと思っても、様々なサイトが合ってどこに出店していいのかわからない方も居るかと思います。

そんな方には「楽天市場」での出店がおすすめです。

国内最大級の「ECサイト」で高い知名度と集客力を誇っており、サービスも充実しているので始めるにはピッタリです。

この記事では楽天市場に出店するためにはどのようなプロセスがあるのか、必要な予算などを紹介いたします。

【見るべきポイント1】楽天市場出店の3プラン

最初に楽天市場は3つの出店プランがあるため、それぞれのメリット・デメリットを紹介いたします。

がんばれプラン(19,500円/月)

ネットショップ初心者に向けたプランで月の出店料が195,00円と最も安くなっています。

しかし、システム利用料が月間売上高の3.5~7.0%と他のプランに比べて割高になっており、登録可能商品数が5,000商品、画像容量は500MBです。

スタンダードプラン(50,000円/月)

ネットショップを本格的に始める方にオススメのプランになっています。

月の出店料が50,000円と頑張れプランよりも割高になっていますがシステム利用料は月間売上高の2.0~4.5%でランニングコストがお得です。

登録可能商品数は20,000商品、画像容量は5GBです。

メガショッププラン(100,000円/月)

特徴は登録可能商品数と画像容量が無制限という点です。

月の出店料は100,000円になっていますが多くの商品を扱う売り上げを上げる店舗や画像での商品説明が多くなる店舗でオススメです。

【見るべきポイント2】システムの月額利用料

楽天市場で出店する際の3つのプランが分かったところで、月々にかかるシステム利用料を紹介します。

どのサービスに加入するかで月々の料金も変わってきます。

システムサービス利用料

楽天市場には3つのシステムサービス利用料があるのでそれぞれの役割と料金について説明します。

楽天ポイント

楽天市場で商品を購入すると付与される楽天ポイントは店舗側が負担することになっています。

商品が購入された際に店舗側が1.0%支払う必要があります。

どのプランを選んでも負担する金額は変わりません。

取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料

こちらは楽天市場を安全に使うための費用になります。

セキュリティのアップデートなどを行うために使われ、月間売上高の0.1%にあたる金額が請求されます。

楽天スーパーアフィリエイト

楽天市場ではアフィリエイト広告で多くのサイトで宣伝を行っています。

アフィリエイト広告をクリックして商品が購入されると広告費を払う仕組みになっていてその成果報酬と手数料を支払います。

成果報酬は商品によって異なりますが2.0%~8.0%程度になっています。

R-Messe(アールメッセ)利用料

R-Messe(アールメッセ)は楽天市場が出店者に提供している利用者とのコミュニケーションツールです。

2018年9月から全店舗に導入されており、利用者は商品ページ左下にある「ショップへの問い合わせ」から店舗に問い合わせを送れるようになりました。

会員IDと連携してどのユーザーから送られているか判別可能で、送ったメッセージの未読・既読も判断できるようになっています。

利用料は月額固定制で、スタンダードプランとメガプランでは月々5,000円+従量制課金、がんばれプランでは月々3,000円+従量制課金です。

楽天ペイ(楽天市場決済)の利用料

以前はコンビニ決済、クレジットカード決済、ネットバンク決済などに設定されていましたが現在では楽天ペイで統一されました。

これによって、楽天市場が決済を代行してくれるシステムに変わりました。

楽天ペイの利用料は「月間決済高」と「平均決済単価」で変わりますが2.5%〜3.5%となります。

オプションサービス料

オプションサービス料は以下の2つがあげられます。

1.R-SNS

2.R-Mail

1つずつ解説します。

R-SNS

メールマガジンを楽天市場から配信するツールになっています。

お客様にお得なキャンペーン情報をお知らせでき、基本料金は無料でメール配信量は1通1円となっています。

楽天市場への出店の流れ

いよいよ出店するためは以下の4つの手順が必要になります。

具体的には以下が出店の流れとなります。

1.楽天市場出店案内の公式ページにアクセス

2.RMSアカウントが開設されたら利用開始

3.開店準備をおこない、開店前審査を受ける

4.審査完了後、運営スタート

1つずつ解説します。

1. 楽天市場出店案内の公式ページにアクセス

「出店申し込みボタン」があるのでクリックして会社情報などを入力して手続きを始めます。

電話面談などの打ち合わせを行い、会社の情報を元に作成した基本書類の審査通過後。RMS(Rakuten Merchant Server)アカウントを作成します。

2. RMSアカウントが開設されたら利用開始

手続きから2~4週間程度でRMSアカウントが利用可能になります。

RMSは店舗運営システムのことで作成したアカウントで管理画面からログインをして準備を始めます。

3. 開店準備をおこない、開店前審査を受ける

RMSアカウントを使って店舗運営システムにログインできたら、

ショップページの作成や決済・配送などの設定を行って開店準備を進めていきます。

準備が整ったら、RMSで楽天側に開店前審査を依頼します。

開店前審査を受けるには以下の条件を満たす必要があるので、チェックしておきましょう。

・店舗ルール検定試験の受験と合格

・楽天からの振込口座の登録

・楽天への自動振替設定口座の登録

・配送に関する設定

・商品登録

・カテゴリページの作成

・看板画像の作成

4. 審査完了後、運営スタート

開店前審査を通過したら、ついにショップをオープンすることができます。

お客様から注文を受けることができ、利益を上げることができるようになるので売り上げを伸ばしていきましょう。

下記記事で楽天市場出店後に売上拡大施策として利用されている楽天RPP広告について紹介しています。

出店審査は落ちることも大いにある。その理由は?

多くの店舗が出展されている楽天市場ですが、開店前審査に落ちてしまうケースもあります。

審査に落ちてしまう理由をしってしっかりと対策をしておきましょう。

審査基準が厳しい

楽天市場の開店前審査は他のECモールに比べて、審査が厳しく設定されていると言われています。

楽天市場ではサイト内のクオリティを保つために2017年に「楽天市場 品質向上委員会」が設立され厳しく審査されるようになりました。

これまで積み上げてきた顧客との信頼関係が崩れるのを防ぐためにショップ側に一定のクオリティを要求しているのです。

楽天市場は個人の出店ができない

楽天市場で出店するためには開業届けや法人登記が必要となっています。

そのため開業届けを持っていない「副業」目的の出店はできないようになっています。

そして、商品に一定のクオリティを求めているため、商品の販売実績がない場合は落ちてしまう可能性もあるでしょう。

取り扱い不可の商品を出品している

楽天市場では取扱禁止商材として設定されている商材があるので、しっかりと確認しておく必要があります。

細かく決められているので、不安になった場合は問い合わせるのがいいでしょう。

審査申請は慎重に行うのがベスト

先ほど挙げた問題を対策しても審査に落ちてしまう可能性があります。

落ちてしまう理由としては実績の有無があり、ほとんど知名度のないブランドや販売実績がない場合は出店することが難しいでしょう。

実績を作るため審査基準が低いECモールで出店したり、SNSを使ってブランドの知名度を上げるなどの施策を行う必要があります。

審査に落ちてしまうとRMSにログインができなくなり、担当者との連絡が取れなくなったり、大切な情報を見逃してしまう可能性があるので準備をしっかりと行った上で審査に挑むようにしましょう。

審査に不安であれば他のECモールも検討しよう

審査が通るか不安な場合は他のECモールも検討しましょう。

楽天市場よりも審査基準は低いですが、販路を拡大することにも繋がり、販売実績を作るチャンスにもなります。

ここでは3つのECモールを紹介させていただきます。

Yahoo!ショッピング

楽天市場・Amazonに続くECモールサイトでPayPay会員やソフトバンク携帯ユーザーなどを取り込んで徐々に会員数を増やしています。

オプション手数料はかかりますが初期費用・月額システム利用料・売上ロイヤルティが全て無料になっており、手軽に始めることができます。

Amazon

日本で最も利用者数が多いECサイトで高い集客力と知名度を持っています。

販売を始めるにはAmazonの出品用アカウントを作成し、「小口出品プラン」、「大口出品プラン」のどちらかを選ぶことになります。

商品の発送から顧客対応を代行してもらえる「FBA」などもあり、業務を効率化するためのサービスも用意されています。

Qoo10

2010年に運営を開始したECモールで「衝撃のコスパモール」をコンセプトにしてファッション・生活・食品などを幅広く取り扱っています。

Qoo10は月額固定費が0円になっており、費用が発生するのは取引が行われた場合だけになります。

アメリカのサービスで知名度はまだ低いですが、出店審査は優しく、固定費もかからないので気軽に始めることができます。

このほかにもECモールはありますので取り扱う商材に合ったものを探してみるのもいいでしょう。

さいごに

以上、楽天の出店における費用面と出店方法をお伝えさせていただきました。

楽天出店が無事完了しましたら販促活動など、売上を上げる動きがとても重要になります。

弊社では販促活動である「広告配信」、「楽天SEO」、「商品ページ改修」など売上を上げるための支援をさせていただいております。

「楽天市場における販促のやり方がわからない」「販促にかけるリソースがない」などお困りの方はぜひお気軽にご相談ください。

水谷

この記事を書いた人

水谷
ディレクター

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