楽天広告初心者が知るべき楽天RPP広告のメリットとデメリット
目次
そもそもRPP広告とは?
RPP広告とは、楽天で検索されるキーワードに合わせて広告が表示される検索連動型広告のことです。
例えば、楽天で「ヘッドホン」と検索すると[PR]と書かれた商品が上位に表示されますよね。それが、RPP広告です。
RPP広告を配信すると商品を買いたいと考えているユーザへの露出が増えるため売上の向上が狙えます。
<PC>
<SP>
上記画像の赤枠部分[PR]と記載のある商品が広告により表示されている商品となります。
RPP広告を配信することのメリットってなに?
楽天内で1番オーソドックスと言えるRPP広告。
しかし、「RPP広告を配信するとどんなメリットがあるのか分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで以下ではRPP広告を配信するメリットをご紹介します。
比較的低予算で配信が可能
RPP広告は月5,000円から配信が可能です。
対して楽天市場広告は4万円~120万円。安いと言われる店舗配信でも3万円以上、CPA広告では広告商品販売額に対して20%の費用が必要です。
そのため「広告費を抑えたい」「初めて広告を配信する」という方にも比較的ハードルが低い広告と言えます。
設定項目が少なく、審査も無いためすぐに配信が可能
楽天のRPP広告では設定項目が少なく審査も無いためがすぐに広告を配信出来るのも魅力です。
一方で他の媒体
●Google広告
●Yahoo!広告
などでは広告を、出すには審査が必要で審査に数時間から数日かかってしまうこともあります。
そうなると、「今すぐ広告を出したかったのに」ともどかしい思いなることや「広告のための画像選定や文章作成に時間が取られる」
といった問題が出てきてしまい困る方も少なくありません。
しかし、楽天のRPP広告なら審査がなく設定項目も少ないのでその心配は不要になります。
ですので、
●広告にかけるリソースを最小限に抑えたい
●今すぐ広告を出したい
●広告について分からないことが多い
●簡単に気軽に広告を出したい
と考える方は楽天のRPP広告を利用してみるのもアリなのではないかと思います。
CPC設定の自由度が高い
RPP広告はCPC(クリック単価)の設定を商品ごとに自由に行うことが出来ます。
商品CPCを細かく設定出来ると売り出したい商品・自信のある商品のCPCを上げ広告効果の最大化を図ることができます。
また、あまり売れていない商品のCPCを下げることで費用対効果を狙うことも可能です。
そのため、RPP広告で露出およびクリックを上げ商品の広告効果を最大限に狙いつつ、一部の効果の悪い商品は費用を抑えることも可能な仕組みと言えます。
売上の拡大が見込まれる
RPP広告を配信すると売上の拡大を見込むことが出来ます。
RPP広告はキーワード検索の上位に商品が表示されます。「この商品が欲しい」と思っている人に必ずと言っていいほど目に入る仕組みです。
また、楽天はRPP広告を配信している商品の購入者や、RPP広告の効果について無料でパフォーマンスレポートをRMS上で公開しています。なのでRPP広告を分析し、広告の出し方、商品の出品内容を変更しこれまで以上に売上の拡大を図ることも可能です。
普段あなたの商品を見ないであろうユーザーにも届く可能性が上がる
RPP広告を配信せず楽天に商品を出している状態だと検索表示が50位、60位、となることも少なくありません。
キーワードを検索して、検索結果の商品を全て見る人なんてほとんどいないためアクセスが増えず、商品の売り上げは伸び悩む傾向にあります。
しかしRPP広告を配信すると商品が上位に表示されるためあなたの商品を見ないであろうユーザーにもあなたの商品を知ってもらえる可能性が上がります。
例)
以下商品を例にご説明します。
「ヘッドホン」と検索をしてオーガニックとRPP広告での表示順位をいかに記載いたします。
オーガニック検索の表示順位
オーガニック検索の場合、3ページ目の4番目(PCのの場合)に表示されております。表示順位としては94番目になります。
このままでは「ヘッドホン」と検索して3ページ以上閲覧するユーザー以外の目に触れづらいということになります。
RPP広告の表示順位
RPP広告を配信することで1ページ目の2番目(PCの場合)に表示されております。
※商品名の先頭に[PR]と記載があるためRPP広告と判断できます。
2番目に表示されることにより「ヘッドホン」で検索したユーザーのほとんどがこちらの商品を見ることになり圧倒的に露出が増えるということになります。
このように普段あなたの商品を見ないであろうユーザーにあなたの商品を知ってもらえるかつアクセスが増えることで購入してもらえる確率が上がるのもRPP広告のメリットです。
運用次第では表示順位が上位に上がり露出量が増える
RPP広告の配信・運用を行うことでオーガニック検索でも表示順位を上位に上げることが出来ます。
公式に公表されているわけではありませんが、楽天のオーガニック検索の順位表示は「売上」が大きく関わっているといわれております。
「売上」には広告経由での売上ももちろん含まれているためうまく運用できれば検索順位も上昇するであろうと思われます。
RPP広告の配信を始めるとRMS上でパフォーマンスが確認できるためそれを元に商品の売り出し方を分析し運用に活用しましょう。
たとえば、
●サムネイル画像(第一画像)を変える
●売り出しのキャッチコピーを変える
上記施策などでPDCAを回しながら運用すると表示順位を上げることができます。
また、キーワードの設定を変えることで表示順位が上がることも多いです。次では、RPP広告でキーワード設定について紹介していますので参考にしてください。
キーワードを設定することで狙ったユーザーに対して配信が可能
RPP広告を利用すると検索結果の上位に表示されます。しかし、検索されなければ広告も表示されません。
そこで表示順位を上げ露出量を増やすために必要なのが運用です。
たとえば、キーワード設定のときに始めは「ヘッドフォン」としか設定していなかったのであれば「ヘッドフォン」、「赤」、「高音質」などの検索キーワードを増やすと広告表示される機会が増え露出量が上がっていきます。また、表示順位も上げやすくなります。
検索されやすいキーワードというのは日々変わっていきますので、登録キーワードは日々流行りに合わせて更新していく必要がありますが、逆にキーワードでヒットさせることが出来れば爆発的な売上を見込めるのもRPP広告のメリットです。
RPP広告を最大限活用するために見るべきポイントをこちらの記事で紹介しています!
逆にデメリットは?
運用工数が上がってしまう
RPP広告を配信するにあたり以下作業が発生いたします。
●RPP広告出稿設定を行う
●入札するCPC(クリック単価)を考える
●もし店内の商品で広告を出す必要はないと考える商品があれば除外設定を行う
●より費用対効果を向上させるため、パフォーマンスレポートをもとに分析を行う
●分析をもとに再度設計を行う
上記のようにやるべきことは多くあります。そのためRPP広告を打つ際は運用工数がかかることを理解しておく必要があります。
最初の設定の手間が大きくかかってしまう
RPP広告は、他の楽天広告に比べ運用の手間は少ないと言われています。しかし、最初の設定の手間がないわけではありません。
初回の設定として
●キャンペーン名
●ステータス
●継続月予算
●配信商品の設定
などなどたくさんの設定が必要です。
上記の中の「配信商品の設定」についてはCSVファイルを使用することで一括で設定が可能となります。
具体的に設定が可能な項目は以下のとおりです。
●配信する商品およびそのCPC
●商品の配信するキーワードおよびそのCPC
●配信除外する商品
費用対効果を上げることは簡単ではない
RPP広告では、検索連動型広告によって簡単に売上拡大を目指すことが可能です。
しかし、売上が上がっても広告費が重みすぎると損益が出ることも少なくありません。
そのためRPP広告で費用対効果を上げるには以下のような運用が必要となります。
パフォーマンスレポートを読み広告を最適化する
楽天RPP広告はRMS上でパフォーマンスが確認できるためそのデータを見てCPCを上げたり、下げたりするなどし広告を最適化する必要があります。
以上のような運用を日々行う必要があることを考えるとRPP広告で費用対効果を上げることは簡単ではないのです。
費用対効果が上がらない原因が必ずしも広告にあるとは限らない
先ほどメリットとして「設定項目が少ない」とお伝えしました。
広告文やキャッチコピーの設定が必要なく配信するハードルがとても低いです。
ただその反面、費用対効果を上げるための課題がCPCやキーワード設定だけでなく以下が大きく関わってくると想定されます。
・サムネイル
・商品名
・価格設定
上記項目を含めた課題の洗い出しが必要であり、その課題にいち早く気づき改善を行えるかが費用対効果を上げる大事な要素になります。
そのためには専門的な知識と市場リサーチなどの作業が必要になります。
表示場所を指定できるわけではない
RPP広告は、広告表示場所を指定することが出来ません。
なぜなら、RPP広告の表示場所は楽天が公表しているわけではありませんが以下要素が作用している思われます。
●設定する商品のクリック単価(CPC)
●競合他社との兼ね合い
●商品の売上金額、売上件数
●商品のレビュー件数
RPP広告は入札制が採用されております。
純広告などと違い広告枠を買うという概念ではなく、設けられた広告枠を複数の買い手が競い合って取るため同じ商品を出品している競合他社が自分の商品よりも高いCPCを設定している場合、競合他社の商品が良い場所に表示されることが多いということになります。
また、売上実績の高い商品がより良い場所に表示される傾向にあると思われます。
そのため、競合他社の商品が自分の商品よりも売れているかつCPCが高いとなると自分の商品の設定するCPCもより高く設定するしなければ良い場所に表示されず、費用対効果が上がらないという自体に陥るわけです。
このように手軽に配信できる反面、RPP広告の特性から入札次第で表示場所が異なることが多々ある面はデメリットと言えるでしょう。
管理画面(RMS)でのRPP広告設定画面へのアクセス方法
1,RMSのメニューから「広告・アフィリエイト・楽天大学」内の「1広告(プロモーションメニュー)を選択
2,「検索連動型広告(RPP広告)」を選択
3,ホームタブに「当月予算と実績」が表示されます。
RPP広告の設定方法
1,キャンペーンの作成
「キャンペーン」タブから”新規登録”選択します。
2,キャンペーン作成に以下のような必要な情報を入力し登録します。
4,商品別CPC設定
RPP広告は商品ごとにCPCの設定が可能です。
また商品ごとにキーワードでのCPC設定も可能なため幅広く施策の展開が可能であり、うまく運用することができれば効果的に広告配信を行うことが可能です。
商品一覧の部分に一度CSVで登録された商品が表示されます。
商品一覧からも商品CPC、キーワード別CPCの変更が可能です。
5,広告配信除外設定
基本的にRPP広告の配信対象は”全商品”を対象に配信されます。
ただ全商品を配信すると費用対効果の悪い商品も配信されることになったり、配信したくない商品も配信されてしまうため効率が悪くなってしまいます。
そこで除外設定を行うことにより配信の最適化を図ることが可能です。
さいごに
上記流れでRPP広告の配信が可能になります。
広告配信は施策としての奥がとても深く、日々の定点観測や分析がとても大事になります。
トライアンドエラーを繰り返して最適化する必要があるため工数を要します。「広告の配信もしたいけど店舗運営が忙しい」、「専門知識がないので教えてもらいながら運用してみたい」などございましたら
弊社では広告運用の代行を行っておりますので不明点や代行の依頼などお気軽にお問い合わせください。