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楽天広告の種類を紹介!楽天広告の特徴・費用・選び方まで

2022.02.03
EC運用

楽天には主に3種類の広告メニューがあります。

広告メニューを駆使すると、広告効果をアップさせ売上の最大化を目指せます。

以下では、これから楽天で広告運用を検討している人に向けて初めて広告で使うべきメニューや各広告のメリット、デメリットとどの広告から始めたらよいか?を解説していきます。

最後まで読んでいただければきっと楽天の広告メニューを理解し売上の最大化を目指す方法を理解できているはずです。

■この記事でわかること
✓楽天広告メニュー
 ・種類
 ・費用
 ・選び方

楽天広告は大きく分けて3種類ある

楽天広告は大きく分けて3種類あります。

●ディスプレイ広告

●配信型広告

●成果報酬型広告

以下、詳しく解説していきます。

ディスプレイ型広告

楽天のホーム画面やジャンルページ・特集ページに掲載されているのがディスプレイ型広告です。

多くの楽天ユーザーの目に入る場所に設置されており高い露出を狙えます。

楽天純広告といえばディスプレイ型広告です。

配信型広告

配信型広告とは、名前の通り配信による広告を指します。

メールアドレスを知っているユーザーに、商品の広告を送るメルマガも配信型広告の1つです。

楽天では1週間に1回無料でメルマガを配信することができます。

また、自社のECサイトのキャンペーン状況や、楽天イベントに合わせて配信が可能です。

メルマガの形式においてもHTML式やテキスト式などから選ぶことも出来ますし、ユーザーの商品購入履歴、購入額に合わせてメルマガを送ることもできます。

「商品を買いたい」「メルマガを見て商品購入の意欲が湧きそう」なユーザーに絞って広告配信ができるのが配信型広告のメリットと言えるでしょう。

その一方で配信型広告は

●広告効果が期待できるユーザーを選ぶ

●商品についての広告記事を作成する人を選ぶ

といったように手間と労力がかかってしまうというデメリットもあります。

成果報酬型広告

成果報酬型広告とは、広告で成果が得られた場合のみ広告料が発生する広告のことを指します。

楽天では、RPP広告、CPA広告、クーポンアドバンス広告などがあります。

成果報酬型広告には以下のメリットがあります。

●成果が上がらない限り費用が発生しないため広告費が無駄になりづらい

●費用対効果が上げやすい

一方で以下のデメリットもあります。

●他に出稿しているライバルも多い傾向にあるため思ったより費用がかかる場合がある

●成果が発生するポイントによっては費用対効果が上がりづらい場合がある

→クリックが成果の場合、クリックが発生した時点で費用が発生するため

上記のように楽天の広告メニューにも様々な種類と特徴があります。

楽天で広告効果を上げ利益拡大を図るには広告の特徴を抑え自社のECサイトに合った広告活用が重要と言えるでしょう。

ディスプレイ型広告

楽天の広告ではディスプレイ広告として主に楽天市場広告、特別大型広告があります。

以下、詳しく解説していきます。

楽天市場広告

楽天市場広告とは、掲載期間を決めて楽天のトップページ、特集ページなどに掲載されるディスプレイ型広告のことです。

楽天市場広告のメリットは以下になります。

●入稿した場合は、必ず広告が掲載される

●多くの楽天ユーザーの目に入るため商品・ブランドの知名度アップを図れる

●広告の内容は、自由度が高い

●楽天スーパーセールといったイベントに合わせて活用すると高い広告効果を見込める

楽天市場広告のデメリットは以下になります。

●商品に興味のないユーザーにも購入を露出することになるためCVが少なくなりやすい

●CVが少なくなりがちなため費用対効果が悪くなる可能性がある

特別大型広告

特別大型広告とは楽天が行うイベントに合わせて出す広告を指します。

下記のように2種類の特別大型広告が存在します。

●大口予算枠

●超目玉枠

●大口予算枠

大口予算枠は、スーパーセールやお買い物マラソンなどのセールにおいて2,000,000円以上の広告枠を購入すると手に入れることが可能な広告枠です。

大口予算枠に出稿するには楽天コマースコンサルタント(楽天市場に出店しているECサイトをサポートする担当者)からもらった「チョイスくん」というエクセルが必要となります。

「チョイスくん」にて広告予算が2,000,000円以上になると申請が可能となります。

申請後は楽天の方で審査が行われます。

仮に申請が、設けられた広告枠を上まった場合、楽天側で下記観点から優先して広告枠を付与します。

●売上合計金額が高いところ

●広告予算の設定が高いところ

そのため申請しても必ず出稿できるわけではないというのが大目玉枠の特徴です。

また、広告費に関しても2,000,000円以上~と高く設定されているため費用以上の効果を出すのも難しくなります。

大目玉で高いROASを出すには広告以外にも商品の魅力を高めたりといった工夫が必要と言えるでしょう。

●超目玉枠

超目玉枠は広告費が無料です。

楽天スーパーセールは店舗のキャンペーンがなければ成り立ちません。

そこで、楽天が考え出したのが「楽天のイベントを盛り上げてくれそうな商品」を無料で広告を出せるようにし、代わりに店舗側に楽天のキャンペーンに合わせて商品を割引したり、ユーザーがポイントをたくさんもらえるようにしてもらうというシステムです。

そのため、楽天のスーパーセールでは楽天に出店している店舗が商品の値下げをしたり、ポイントを多く付与するよう工夫しています。

だからこそこぞって楽天ユーザーは楽天に商品を購入するために集まります。

広告費を無料にする代わりに楽天が提示した「商品を半額にする」などの条件をクリアする必要があるのが超目玉枠です。

しかし、超目玉枠は楽天の提示した条件をクリアしても必ず掲載されるとは限りません。

これまでの売上金額などで楽天に選ばれなければ超目玉枠には掲載されません。

そのため、大目玉枠は広告料が無料だからといって簡単には掲載出来ないのが難点な広告とも言えるでしょう。

大口枠、超目玉枠どちらも掲載されるハードルが高い半面、掲載されれば爆発的なアクセスアップを狙うことが可能です。

配信型広告

配信型広告は楽天からユーザーに配信されるメルマガのことを指します。

メルマガの中にはバナー広告が挿入されており、ユーザーがバナー広告をタップすることで商品購入ページに誘導し商品購入率アップを見込めます。

最近は、ディスプレイ型広告と配信型広告を同時に出稿するのが主流となってきています。

楽天の配信型広告は主に楽天配信、店舗配信があります。

楽天配信、店舗型配信はどちらもクリック課金型広告となっておりますが、月予算を超える広告料は請求されない、クリック単価が自由に設定出来るという魅力があります。

以下、詳しく解説していきます。

楽天配信

楽天配信とは楽天がユーザーの閲覧履歴をベースに商品ニーズがあるユーザーに向けてメルマガを配信する配信型広告のことを指します。

楽天配信では楽天がメルマガ作成を代行してくれるためメルマガ作成の負担を減らすことが出来ます。

楽天配信の最低設定額は5,000円~となっており安い金額からの利用が可能です。

楽天配信は安く商品ニーズがあるユーザーへ広告を届けることが出来る広告と言えます。

店舗配信

店舗配信とはECサイトの運営側(店舗側)が商品購入歴のあるユーザーに向けて新しい商品のPR、購入商品のフォローを目的にメルマガを作成後、楽天がメルマガの配信を行う広告です。

店舗型配信の最低設定額は30,000円となっています。

店舗型配信は、店舗側がメルマガの内容を作成するため自社のECサイトを宣伝できるオリジナルのメルマガを作成出来るのが魅力ですが、メルマガ作成に労力と手間がかかるというデメリットがあります。

また、楽天配信に比べ最低設定額は25,000円ほど高いため広告予算が高くかかるというデメリットもあります。

成果報酬型広告

楽天の主な成果報酬型広告としては、RPP広告、クーポンアドバンス広告、CPA広告があります。成果報酬型広告は、成果が出た分のみ広告料が発生するため費用対効果が出やすい傾向にあります。

以下、詳しく解説していきます。

RPP広告

RPP広告とは、ユーザーの検索結果に基づいて表示される検索連動型広告を指します。

楽天の検索窓で商品を検索したときに、「PR」と表示されている商品を見かけることもあるかと思います。それがRPP広告です。

特に楽天のスマートフォンにおけるRPP広告枠である上位5枠に表示できると「商品を買いたい」と思っているユーザーに見てもらうことができるため商品に興味を持ってもらう人を増やし、商品購入数アップを図れます。

RPP広告は、クリック単価10円から、月予算5000円から利用可能であり利用開始の障壁も低いです。

また、月予算消化後は広告配信がストップするため広告料が予算オーバーすることもありません。

楽天のRPP広告は、安く開始でき、効果を得やすい広告と言えるでしょう。

クーポンアドバンス広告

クーポンアドバンス広告とはユーザーが広告をクリックするとクーポンがもらえる仕組みの広告です。

商品に興味が無いユーザーでもクーポンをもらい安く商品を購入出来るとなると商品への関心が高まります。また、「クーポンを利用し商品を購入してみようかな」と考えるユーザーも増えます。

そのためクーポンアドバンス広告はニーズゼロのユーザーを見込み客に変えることが出来る広告と言えるでしょう

その一方でクーポンアドバンス広告はクーポンをもらったユーザーが商品を購入したか、しなかったかに関わらず月予算が消化されるというデメリットもあります。

クーポンアドバンス広告の費用としては、クリック単価40円~、割引額は4%から設定が可能となっています。

クーポンの対象にする商品や割引額は自分で設定が行えるため、売れ行きの良い商品や楽天SEOのことも考えて今後売っていきたい商品などを選定し効果的に活用していくことが重要となります。

CPA広告

楽天のCPA広告とは、広告からの売上によって広告料が発生する仕組みの成果報酬型広告を指します。

楽天でCPA広告を出すと

●楽天メールマガジン

●スーパーセールのイベントページ

●楽天関連のメディア

などに広告が掲載されます。

また、以下のメリットがあります。

●売上が発生しなければ広告料が不要

●楽天が広告を様々な場所に掲載してくれるため露出度がアップする

●広告出稿にかかる時間は30秒程度で短め

デメリットとしては以下があります。

●ユーザーが広告をクリックし720時間(約1ヶ月)以内に購入した商品全て(広告対象商品以外の商品も含む)に対し広告費が課金される

●出稿では画像を設定しない仕組みのため商品のサムネイル画像(第1画像)がCPA広告になるため、商品画像をユーザーが購入したくなるようなクオリティーに仕上げておく必要がある

●月々の広告予算の上限が決められないため、予算オーバーの広告費を請求される可能性が高くなる

楽天のCPA広告は、広告経由の売上が上がらない限り広告費がかからないため費用対効果が良い広告と言えるでしょう。しかし、ユーザーが商品をクリックし720時間(約1ヶ月)以内の商品全てが広告料の対象となるなど注意すべき点があるのも事実です。そのため、広告を出したいと考える商品以外は除外設定を行うなどの工夫が必要となります。

費用対効果が計算しやすいCPA広告、メリット・デメリットを合わせて利用を考えてみてはいかがでしょうか。

はじめるならこの広告から

「今から始めるならどの広告メニューを利用したらよいか分からない」とお悩みの方もいらっしゃるかと思います。

そこで以下では、「今から楽天の広告を始めたい」と考える方に向けておすすめの広告をご紹介します。

RPP広告

「新規顧客開拓のために広告を配信したい」と考えるECサイト運営者にはRPP広告がおすすめです。

なぜなら、RPP広告を出稿すると露出度をアップ出来るため潜在ニーズを持つ顧客に商品を宣伝し新規顧客開拓出来る可能性が高いからです。

また、RPP広告は出稿が簡単に始められるのも魅力です。

「初めてで楽天の広告について分からないことだらけだけど、広告を出して新規顧客を得たい」そう考える方はぜひRPP広告を始めてみてはいかがでしょうか?

メルマガ広告

「商品のリピーターを増やしたい」そう考える方にはメルマガ広告がおすすめです。

メルマガ広告は、楽天ユーザーに向けて直接配信されるメルマガ広告のことです。メルマガには、宣伝したい商品がバナー広告として掲載されます。

メルマガ広告は、楽天ユーザーの閲覧履歴・購入履歴に合わせてニーズが高い人にダイレクトに届きます。そのため、1度商品を購入してくれた見込み客の購買意欲を刺激し、リピーター率をアップさせることが可能です。

「新規顧客を増やすのも良いけれど商品のリピーターを優先的に増やしていきたい」と考えるECサイト運営者は、試しにメルマガ広告を利用してみてはいかがでしょうか?

クーポンアドバンス広告

「新規顧客も、リピーターも同時に増やしたい」と考えるECサイト運営者にはクーポンアドバンス広告がおすすめです。

クーポンアドバンス広告では、「クーポンをゲット出来てお得に買える」ことで楽天ユーザーがお得感を抱き新たに商品を購入する人や、一度商品を買ったけどまた買うかは迷っている人の購買意欲を刺激することができます。

そのため、新規顧客の開拓とリピーターを同時に獲得することができます。

クーポンアドバンス広告は、商品の割引を行う広告のため利益率は下がりますが、ユーザーからの購買意欲が上がる傾向にあるためROASも期待できる広告です。

「新規顧客、リピーターを増やしたい」と考えるECサイト運営者の方はぜひクーポンアドバンス広告を利用してみてはいかがでしょうか?

さいごに

以上、楽天の広告メニューとその特徴、初めての広告で使うべきメニューなどのご紹介をさせていただきました。

これらをうまく活用し、売上の最大化を目指していきましょう。

弊社では広告の運用代行を行っております。

「広告配信は行いたいが費用もかかるので不安」「配信はしたいものの時間がない」「軌道に乗るまで一緒に配信を行いたい」などご相談承っていますのでお気軽にお問い合わせください。

水谷

この記事を書いた人

水谷
ディレクター

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