楽天RPP広告運用改善に役立つ基本指標を紹介
広告配信で売り上げ拡大を図るには、基本的なマーケティング用語を理解しておく必要があります。
今回は楽天のRPP広告運用に必要な基本的なマーケティング用語をまとめましたので解説していきます。
これからRPP広告ははじめる方はこちらの記事もご参考ください!
目次
【基本的な用語一覧】
クリック
マーケティングにおけるクリックとは、広告をパソコンでクリックされること、スマホで広告をタップされることを指します。
広告は配信を見た人に商品をアピールし興味をもってもらい、クリックされ実際に購入されることで意味を成します。
そのため広告配信におけるクリック数は、売上に直結する重要な役割を担っています。
実績額
実績額とは広告にかかった費用のことです。
RPP広告においては、RPP広告を出すために楽天に支払う金額のことです。
そのため、売上金額が実績額を超えない場合は、赤字ということになります。
また個人的な話になりますが、基本的に設定された月予算を日割りで消化するため、1日単位で実績額を追ってみて「しっかり消化されているか」「日割り予算より多く消化されていないか」などを確認することもあります。
消化率
設定した月予算に対しての消化率を意味します。
例えば、100万円の月予算を設定しているとして実績額が50万円だった場合、
消化率は50%になります。
月予算 | 実績額 | 消化率 |
1,000,000円 | 500,000円 | 50% |
CPC
CPCとはClick Per Costの略で1クリックあたりにかかる費用のことを指します。
CPCの他に「クリック単価」と呼ばれることもあります。
基本的にクリックにかかる費用は安いに越したことはありませんので下げていくことを目標に運用していきます。
RPP広告の場合、CPCを入札設定しているため、基本的には設定したCPCより実績CPCが上回ることはありません。
個人的な経験ですが、稀に入札設定を上回ることもありますのでしっかりチェックしておきましょう。
設定CPCがよりも上回っている場合は、設定されたCPCがそもそも安すぎることが考えられるため今一度ROASなども見ながら調整を行うことをおすすめします。
実績額 | クリック | CPC |
50,000円 | 1,250 | 40円 |
CTR
CTRとは、広告を配信し実際に広告をクリックした人のパーセンテージ、クリック率のことを指します。
クリック率は、「広告の表示回数÷広告をクリックされた数=クリック率」という式で計算されます。
つまり、クリック率とは広告を見て興味をもってくれた人のパーセンテージを現していると言えます。
例外は多々ありますが私の場合は、
CTRが低い場合は以下の2つを確認します。
・CPCが他社に比べて低いため、CTRが低いエリアに広告表示されていないか
・サムネイルのクオリティが低いため、CTRが低くなっていないか
上記を踏まえCTRの推移を確認して、課題や問題を炙り出していきます。
また、CTRが高い場合も「なぜ良いのか?」を分析して今後の戦略につなげていきます。
クリック | 表示回数 | CTR(%) |
1,250 | 100,000 | 1.25% |
売上金額
RPP広告においての売上金額とは、RPP広告を経由し売れた商品の合計金額のことを指します。
言わずもがな、数ある項目の中で費用対効果を求める上でいちばん重要な指標となります。
売上件数
RPP広告においての売上件数とは、RPP広告を経由し売れた商品の合計個数のことを指します。
CVR
CVRとは、RPP広告をクリックし最終的に商品購入に至った人の割合を指します。
商品の売上を上げるためであったり売上を上げるための課題を見つけるためにCVRはとても重要な指標となります。
例えば、「クリック数は多いがCVRが低い」場合、RPP広告の設定や運用だけの問題ではなく、「商品のページ構成がわかりづらい」や「商品の特徴が十分に訴求できていない」など商品ページの中に問題があったりするので課題のヒントになることもよくあります。
そのため、広告パフォーマンスだけでなく商品のパフォーマンスの指標として確認しておくべきポイントと言えます。
売上件数 | クリック | CVR(%) |
50 | 1,250 | 4% |
ROAS
ROASは、「広告経由の売上÷広告費×100%」という計算式で成り立った広告の費用対効果の指標です。
ROASを計算すると、広告の費用対効果が可視化出来ますので費用対効果を上げるには何をするべきなのかを考えやすくなります。
たとえば、
ROASが低い場合
→キーワード選定
→CPCの見直し
→配信を継続するか見直し
→広告以外(サムネイル、価格、商品内容、商品ページなど)の課題を見つけ、改善する
ROASが高い場合
→費用対効果が良い状態と言えるため、CPCを上げる等を行ってさらに露出を高め、売上の最大化を狙うなどと考えることができます。
以上のことからROASはRPP広告で損をせず広告による利益拡大を行うためにも必ず知っておきたいキーワードであると言えます。
売上金額 | 実績額 | ROAS(%) |
250,000円 | 50,000円 | 500% |
注文獲得単価
注文獲得単価とは、1件商品を売るために必要な費用のことを指します。別名 CPOと呼ばれることもあります。
注文獲得単価は、「広告費用÷売上件数」で計算することができます。
注文獲得単価は、広告におけるコストパフォーマンスを計算する上で重要な指標となります。
実績額 | 売上件数 | 注文獲得単価 |
50,000円 | 50 | 1,000円 |
コンバージョン種類について
RPP広告ではコンバージョンの種類は「12時間」と「720時間」がある
RPP広告では、コンバージョンの種類が「12時間」と「720時間」の2つから選択できます。
この2種類の時間は、実績額や売上件数の数値がカウントされる期間を示しています。
「12時間」のコンバージョンを選択すると12時間以内にコンバージョンされた数値がカウントされ、「720時間」(30日)をカウントすると720時間(30日)以内の数値がカウントされパフォーマンスレポートに反映されます。
720時間表示バージョンを用いると測定誤差が減らせる
RPP広告では、「720時間」表示でコンバージョンを追っていくことをオススメします。
なぜなら、広告は1か月ほど出して多くの人に露出を得られて初めて売上に結びつくことが多いからです。また、データは多い方が測定誤差が減り確かさが上がるからです。そのため、RPP広告で確かなデータを用い広告運用を行いたいという方は720時間表示バージョンのコンバージョンを利用すると良いでしょう。
12時間表示のコンバージョンは基本は使わない
12時間表示のコンバージョンは基本使わないことをオススメします。
理由は、12時間表示のコンバージョンは短期間のデータでしかないため測定誤差が出やすいからです。そうなると、せっかく得たデータを運用しても広告効果拡大を図れない可能性が出てきてしまうからです。
そのため、12時間表示のコンバージョンは
「広告を配信して12時間をモニタリングしたデータを知りたい」
といったケースや
「超短期的な施策を実行したい」
といったケースのみで利用しそれ以外のケースでは720時間のコンバージョンを利用するようにしましょう。
さいごに
以上RPP広告にて使われている指標の解説をさせていただきました。
このような指標を頭に入れた上で広告配信を行うことでロジカルに現状を捉えることができ、課題、改善策が自分自身で出せるようになってくると思います。そうすることで原因や改善策に対する根拠がはっきりした上でPDCAサイクルを回せるため改善効果の最大化が狙うことができます。
最初は大変だと思いますがこちらの記事を参考にしていただきながら配信を行ってみることをおすすめします。
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