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【10分で分かる】canonicalによるURL正規化と設定方法!

2022.07.31
SEO
この記事でわかること

✔ canonicalの設定方法

✔ URLの正規化が必要な理由

この記事では、SEOに影響する要素の一つであるcanonicalについて解説します。

canonicalタグはきちんと設定していないと、検索順位を下げる原因になってしまう重要な要素です。

そこで今回は、canonicalによるURL正規化について解説します。

canonicalの設定方法についても具体的に解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

canonicalとは!?

まず初めに、canonicalとはなにかについて解説します。

また、同じくURL正規化を行える「301リダイレクト」との違いについても見ていきましょう。

canonicalの概要

canonicalとはタグの1種で、重複するページがある場合に、どのURLが正規のものか検索エンジンに伝えてくれます。

Webサイトは複数の要因により、内容が似た「類似ページ」が生成される場合があり、その際に正規のURLを明確にする効果があるタグがcanonicalです。

検索エンジンに対し、正規のURLであると推奨する効果があります。

301リダイレクトとの違い

301リダイレクトは自動的にアクセスしたURLから別のURLへ移動する処理を行える仕組みです。

評価してほしいページに誘導することで、ページが複数あってもSEOの評価を合算できます。

一方、canonicalは検索エンジンに正規のURLであると「推奨」するだけで、強制的に他のページに誘導するような仕組みではありません。

301リダイレクトとcanonicalでは、処理を強制する力があるかないかの違いがあります。

canonicalタグの目的

次に、canonicalタグの目的について見ていきましょう。

本項では、なぜcanonicalタグを設定する必要があるのか解説します。

重複したURLが違うページの評価を1つのURLに統一する

重複するコンテンツをまとめ、検索エンジンからの評価を統一することがcanonicalタグにより可能です。

検索エンジンは一つひとつのURLに評価を行っているので、コンテンツが重複していると、評価が分散してしまいます。

また、類似ページが複数あると、検索エンジンからは「ユーザーファースト」ではないと判断され、評価が低くなる可能性も考えられるでしょう。

検索エンジンに正しい評価をしてもらうには、1つのURLを正規のものとして統一する必要があります。

URLの正規化が重要な理由

ここでは、URLの正規化が重要である理由について解説します。

以下の3つの点から、URLの正規化について見ていきましょう。

  • 重複URLが発生する理由
  • 同一表示ページで評価が分散されてしまう
  • 被リンクに影響が出る

それでは解説していきます。

重複URLが発生する理由

重複URLが発生する理由については、以下のような点が挙げられます。

  • パソコンとスマートフォンなど、異なるデバイスで見る場合は違うURLで表示される場合
  • ECサイトなどで同じ商品でもカラーバリエーションやオプションのみが異なる場合

ユーザーに配慮したサイトのデザインを設計すると、類似した内容で、URLが異なるページが生成されます。

しかし、検索エンジンからは重複するコンテンツと扱われ、評価が下がる場合があるので、URLの正規化を行う必要があるのです。

重複URLが発生するのは、ユーザーに便利なサイト作りを目指した結果、類似したページが生成されることが多いのが理由に挙げられます。

同一表示ページで評価が分散されてしまう

URLの正規化をしないまま同一表示ページが存在すると、別のページと判断され正しく評価されません。

重複コンテンツとみなされる可能性もあり、SEOの観点からはマイナスに捉えられる可能性もあります。

せっかくユーザーに使いやすい親切なサイトをデザインしたのに、検索順位が上がらないのではもったいないので、URLの正規化はきちんと行いましょう。

被リンクに影響が出る

URLを正規化しないと、被リンクに影響する場合があります。

多くのユーザーにサイトを見てもらうためにページを上位表示させるには、外部のページから被リンクされるのが効果的です。

しかしURLが複数ある状態で、URLの正規化を行っていないと、被リンクの効果が十分に発揮されません。

ページが分散することで、SEOから正しく評価されないためです。

URLの正規化を行い被リンクの評価を合算させることで、検索順位が上がるなど良い影響を与えられます。

canonicalタグでURL正規化するケース

canonicalタグはURLの正規化を行うことができる方法の一つです。

URLの正規の手段は他には「301リダイレクト」というものがあります。

本項ではこの2つの違いと、canonicalでURLの正規化をするのに適したケースを見ていきましょう。

301リダイレクトとcanonicalの使い分け

301リダイレクトとcanonicalでは、明確な違いがあるので使い分ける必要があります。

複数あるページから一つのページに誘導したい場合は、301リダイレクトを使いましょう。

類似するページが複数あることに意味がある場合は、canonicalを使うのが最適です。

正規化したいページだけを残しておきたい場合は301リダイレクトを、類似するページを複数用意したい場合はcanonicalを使いましょう。

ECサイトやデータベース型サイトなどで類似ページが生成される場合

ECサイトなどでは商品のカラーバリエーションやオプションの違いなどで類似ページが作られます。

また、ユーザーに便利な「並び替え」や「絞り込み」の機能をつけるため、類似ページが生成されるケースも。

しかし類似したページが複数あることに意味があっても、検索エンジンからは重複のあるサイトと見られる場合があります。

価値の低いページだと検索エンジンに誤解されないよう、canonicalタグを入れておく必要があるのです。

canonicalタグの記述方法

本項では、実際にcanonicalタグを記述する方法を紹介します。

URLの正規化を行うには、canonicalタグをHTMLの「head」タグの中に入れましょう。

また、NGな記述方法の例についても紹介します。

canonicalタグは適切な場所に記述しなくては機能しないので、間違いがないようチェックしておきましょう。

適切な記述方法とNGな記述方法の記載

canonicalタグは正規化したいページではなく、類似したページの方に正規化したいURLと共に記述します。

canonicalタグの適切な記述方法の例は以下の通りです。

<head><link rel=”canonical” href=”正規化したいURL/”></head>

headタグの中に、link属性で「canonical」と入力し、正規化したいURLを間違いのないよう記述します。

canonicalタグは、必ず「head」タグの中に入力しましょう。

「body」タグの中に入れた場合、URLの正規化は正常に機能しません。

指定するURLは「相対パス」ではなく「絶対パス」で記述しましょう。

絶対パスを使うとURLの正規化が正常に作用しない場合があるので、注意が必要です。

また、指定するページのURLが間違っていないか、きちんとチェックしておきましょう。

タイプミスでURLが正しいものでなければ、当然ですがURLは正規化されません。

URLが正しく正規化されているか確認する方法

canonicalタグを記述し終わったら、URLの正規化がきちんとされているか確認しておきましょう。

Google Search Consoleの「URL検査」を使って、URLが正規化されているか確認を行えます。

正規化されているか確認したいURLを入力し、「カバレッジ」をクリックしましょう。

URLが正規化されていた場合は、入力したURLが表示され、「検査対象のURL」と出ます。

正規化に問題がある場合は入力したURLが表示されず、「なし」と表示されるので、canonicalタグの記述や入力場所に間違いがないか確認しましょう。

さいごに

本記事では、URLの正規化ができるcanonicalについて解説しました。

検索エンジンで上位表示を狙うには、サイトの内容を良くするのはもちろん、評価を下げない対策をするのも重要です。

canonicalタグを使えば類似したページを統一し、同一ページによる評価の分散を防げるので、ぜひSEO対策のために行っておきましょう!

水谷

この記事を書いた人

水谷
ディレクター

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